4月になり助成金の内容がリニューアルしました。キャリア形成促進助成金は人材開発支援助成金に名前が変更になり、内容も大きく変わりました。
具体的には、5つあった制度導入コースのうち、教育訓練、職務評価制度導入コースが廃止され、セルフ・キャリアドック制度と教育訓練休暇制度が一つに統合されてキャリア形成支援制度導入コースに、技能検定報奨金制度とと社内技能検定制度が一つに統合され職業能力検定制度導入コースになりました。また、1コースの助成金額は50万円から47万5千円となります。
まとめると、
①キャリア形成支援導入コース
セルフ・キャリアドック制度 47万5千円 (生産性要件を満たした場合は60万円)
教育訓練等休暇制度 47万5千円 (生産性要件を満たした場合は60万円)
②職業能力検定制度導入コース
技能検定合格報奨金制度 47万5千円 (生産性要件を満たした場合は60万円)
社内検定制度 47万5千円 (生産性要件を満たした場合は60万円)
業界検定制度 47万5千円 (生産性要件を満たした場合は60万円)※業界団体のみ
となります。
今回のリニューアルのもう一つの大きな特徴は、上記にもあるように生産性要件を満たした場合助成金が上乗せされる点です。実は、これは他の助成金でも同様に見られる傾向で、今年の助成金全体の一番大きな特徴だと言えます。
労働力不足の解消と働き方改革が求められる時代の中にあって、この矛盾する2つの課題を同時に解決するカギとなるのが、生産性の向上です。生産性の向上は労働分野だけではなく、産業界全体の課題として今や国の存亡をかけた重要な国策となっており、国のあらゆる施策に必要な横断的なテーマとなっています。