業務改善助成金は、「生産性の向上」がキーワードだと前回お伝えしました。今回は、介護事業所での監視カメラの導入に業務助成金が支給された例を挙げてみます。
介護事業所には機能訓練室というトレーニングをする部屋があります。機能訓練室でトレーニングをしている間、職員が同室して見守りを行っていますが、この場合職員は付きっ切りになってしまいます。さらに職員数が少ない場合、事務の職員が見守りを兼ねて行う必要があるため、この時間は事務が止まってしまうという問題が生じます。
都内のB事業所では、この問題を解決するために事務室から機能訓練室の様子を監視することのできるカメラを導入することにしました。監視カメラの導入により、トレーニングの間ずっと機能訓練室に張り付いていなくてもよくなり、事務の仕事も並行して行えるようになりました。同一時間内に見守りと事務ができるようになるため生産性が向上するというストーリーです。
業務改善助成金は今年度分は終了しましたが、4月からはさらに内容が充実して実施される予定です。