先日、創業補助金の事務局が決定し、トッパン・フォームズ㈱が今年は事務局を務めることになったようです。昨年までは㈱電通が事務局を行っていましたが、今回は事業者として名乗り出なかったと聞きました。
さて創業補助金ですが、昨年と同じく狭き門となりそうです。昨年(平成28年度)創業補助金の応募者は2,866件、採択者は136件で、採択率4.7%でした。これは非常に狭き門となっており、分かりやすく言うと、各都道府県で2~3人しか採択者がいないということになります。
創業補助金の認知度は上がっていますが、この補助金に対する国の予算は減っており、創業者に支給される補助金額は変わらないので、創業補助金をもらうのは非常に難しくなりつつあります。
創業補助金の予算が減っている理由としては、補助金の効果が出ていないという現実があります。つまり、創業者に補助金を出したものの、事業がうまく続かなかった、補助金を使いこなせなかったということになってしまうケースが多く出ているということです。
「小規模事業者持続化補助金」や「ものづくり補助金」等の予算は減っていないということを考えると、創業者に対する補助金と事業者に対する補助金の効果に大きな違いがあることが分かります。創業者に対する国の政策は補助金という直接的支援から、創業者を教育する専門機関へ補助金を出すという間接支援へとシフトしています。
厳しいことを書きましたが、創業補助金に採択されるということは、優れた起業アイデア、事業計画だということです。そういう意味では「本物志向」の補助金だとも言えます。ビジネスプランに自信がある創業者はぜひチャレンジしてみてください。